| 【子育てグッズ研究会】表紙 |
病院・医者・クスリ 担当:水谷 千佳
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パパとママになって、一番オロオロするのは、赤ちゃんが初めて病気になった時ではないでしょうか。健診や予防接種、急な発熱や下痢など、赤ちゃんや幼い子どもをもつ母親は医者にかかる機会が多いものです。
うちの上の子(5歳)は産まれてすぐからアトピー性皮膚炎、食物アレルギーによる病院通いに始まって、2歳からはゼンソクも加わり、入院も数回。しかもホルモン異常も見つかって小児特定慢性疾患の認定まで受けてしまったという、医者やクスリとは切っても切れない生活を送っています。 3歳の時に、新潟から名古屋に転居したこともあり、さまざまな病院や医師、薬剤師さんとつきあってきて感じたことをまとめてみました。 ***遠くの総合病院より近くの小児科医院*** 総合病院の小児科は、同じ病院で出産しているとなじみがあったり、検査や入院設備も整っているので安心感があります。反面、受付時間が短い、待ち時間が長い、曜日によって担当の先生が変わる、などの不都合も多いため、ホームドクターとしては近くの小児科医院のほうが頼りになります。以前、子どもが休日の夕方にゼンソクの発作を起こしたとき、かかりつけの小児科医に連絡したところ、出先からすぐに戻ってきて診療所を開けてくださり、助かったことがありました。 個人医院といっても総合病院と連携しているところも多いので、いざという時は専門の科を紹介してくれます。また、紹介状を持って総合病院を受診すると、そうでない時よりも初診料が800円〜1200円程度安く済みますし、二重の検査による子どもの負担や経済的な負担も避けられます。 ***「いいお医者さん」ってどんな医者?***
どんな医師がいいかは、相性によるところが大。私は、患者側が臆せずに何でも話せて、治療法や薬についての説明を詳しくしてくれ、融通のきくお医者さんがいいな、と思うのですが、友人に言わせれば、「『お母さん、どうしましょうか』なんて言われても困る。なんか、頼りない感じ」だそう。出すクスリも、私は子供の自然治癒力を損ねない程度に処方してくださる先生がいいと思うのですが、「とにかく、バーンとよく効くクスリを出してくれる医者がいい」という人もいます。
まず、同じくらいかちょっと上の子どもを持つ友人や、近所の人に聞いてみましょう。初めての医院は、赤ちゃんが元気な時に、健診で心配なことなどを相談にゆくのもよいと思います。 ***診察時のポイント*** いざ医者の前に座ると緊張したり、子供がくずったりで聞きたいことが聞けなかったり、家に帰ってから心配なことがでてきたりと、じょうずな受診は難しいものです。心配で余裕がないときだからこそ、短い時間で要領よくポイントを伝えることができるように、主な症状とその経過をできるだけ客観的にメモして行きましょう。着脱の簡単な洋服で行く、診察前に食べたり飲んだりしないのはもちろんですね。 お父さんや家族の誰かに受診を頼む時もあるでしょうが、元気な時の状態を問診されたり、クスリの使い方の説明などもあるので、ふだん子どもを主にみている人が連れていくのが基本です。 診察の後、「このまま様子をみてください」と言われるのですが、漠然として不安なまま帰ってくることもよくありました。「次はいつくればよいですか」と一言聞いておくと、「金曜日まで熱が下がらなかったら」とか、予後を具体的に教えてくださることも多いようです。 ***子どもにはつらい検査や処置*** 採血、注射、点滴…。大人だって痛いのに、「ちっとも痛くないから」なんて適当なことを言ったら大ウソつきですよね。 「母親が見えると暴れるから」といって子どもをカーテンの無効に連れていき、手や腕を抑えつけて採血をしたところがありました。でも、これではなおさら怖がってしまうと思います。うちの場合は子どものそばで反対側の手を握り、「注射は少し痛いけど、悪いばいきんを見つけて治すためだよ。 お手々が動くと危ないから、看護婦さんに抑えてもらおうね。ママがここにいるからだいじょうぶ。」とにっこりしながら理由をきちんと説明したら、幼い子どもでも案外納得して処置を受けてくれました。 しばらく後に、「お医者さんごっこ」と称して、御人形やぬいぐるみに注射やら消毒やら、自分がされていやだったことをけっこう残酷にしまくってうっぷん晴らし(?)をしていたようです。そうやって、子どもは自分の気持ちを癒していたのかも知れません。 ***じょうずなクスリの飲ませかた***
「うちの子はクスリを飲まなくて」と困っているお母さんも多いですね。ミルクに混ぜて飲ませる方もいるようですが、ミルクがへんな味になってしまい、ミルク嫌いになったりすることもあるようです。また、ジュースの酸性やミルクのたんぱく質で効きめが悪くなるクスリもありますし、飲み残した場合、十分な量がとれなくなってしまいます。できればそのままで飲ませる方法を工夫してみましょう。 うちの子は生後5ヶ月から毎日クスリと付き合ってきたため、苦いものには強いのですが、甘味の強い水クスリは戻してしまい、どうしても受け付けませんでした。このような場合、クスリの形を変えてもらうと飲めることもあるようです。 シロップならストローで一回分を吸い上げてから口にたらすとか、粉なら少しの水でかき混ぜて沈まないうちに飲むとか、いろいろな方法があります。医師にたずねたり、友人と情報交換をしたりしてよい方法を見つけましょう。 ***クスリの副作用について*** 子どもが2才の時、大声で歌ったり踊ったり一晩中寝ずに騒ぐようになり、それが実はせき止め薬の副作用だったということがありました。クスリを飲んでかわったことが起きたときは勝手にやめたりせず、必ず医師に相談して、原因をはっきりさせておきます。次回からは同じトラブルが起きないように、クスリの名前をメモして、しっかり覚えておきましょう。 また、風邪薬の塩化リゾチームは卵を用いて作られています。アレルギー体質の子どもはクスリに使われている着色料やデンプンにも反応することがありますので、やはり体質を知っているかかりつけ医に処方してもらうほうが安心です。 最近は医薬分業が進み、薬局にカルテを置いているところも多いので、詳しい説明は薬剤師の方にお願いするとよいでしょう。 ***クスリの保管*** 飲みのこしのクスリをもったいない、と思ってとっておき、また病気になったときや兄弟に飲ませる、なんてことはありませんか。水グスリは特に変質が早いため、一部を除き冷蔵庫保管でもせいぜい一週間程度しか持ちません。点眼液も同様です。 アルミパック以外の散剤も乾燥した低温の場所に保管して1〜2ヶ月が限度。しかも子どものクスリは体重によって量が決められていることが多いので、体重の違う子どもでは効き目が変わってしまいます。受診の前にクスリを用いることで医師の診断に影響することも考えられますので、やめたいものです。 クスリの保管といえば、幼い子どもの誤飲事故のうち、医薬品がかなりの率を占めています。おじいちゃんやおばあちゃんが毎日飲むクスリをおいしそうに思って食べてしまうことも。血圧降下剤など、多量に飲むと危険なクスリもあります。 クスリは確実に子どもの手の届かないところに保管しておき、万が一事故が起きた場合はクスリをくれた先生にすぐ連絡をとりましょう。 ***予防接種-義務から勧奨へ***
三年前、MMR(麻疹・おたふくかぜ・風疹)が副反応のために中止になりました。また、最近では今まで「受けなければならない」とされていたDPT(百日せき・ジフテリア・破傷風)やポリオなどの予防注射が、「受けるべきである」というように変わり、上の子どもの時と下の子の時では事情が変わってとまどっているお母さんもいるかと思います。 受けるか受けないかの判断が国から親に委ねられることになったのは、喜ばしい反面、受ける側の責任も重大だということである。 うちの子はアレルギー体質なので、医師と慎重に相談したにもかかわらず、DDTの接種後高熱・おう吐・呼吸困難・全身の発疹などが起き、後に届けた保健所で保健婦さんに「後遺症が残らなくてよかったわね」と言われました。しかしそれ以来、アトピーがいっそうひどくなり、「受けなければよかった」と今でも後悔しています。 ***どうする? 予防接種*** うちの場合はそんなこともあって予防注射はすべてドクターストップになってしまいました。小学校に入る前、体調のよいときに自然にはしかにかかっておきたい、なんて虫がいいことを思っても、周りはみんな予接種を受けているので、うつしてくれそうな子はおいそれと見つかりません。 家庭によっては、共働きのため一週間以上も休んで看病できないなどの事情もあるでしょう。また、破傷風や日本脳炎など今でも命にかかわったり、合併症や後遺症のおそれのある恐ろしい病気であることには変わりはありません。 さいわい、図書館などに行けば予防接種を推奨する医師の立場、副作用の被害にあった親の立場、消費者の立場などで書かれたさまざまな資料を手に入れることができます。いたずらにこわがったり、義務ではないのだからと面倒に思ったりせず、よく考えて決めたいものです。 予防接種に関するおすすめ資料 「うけますか? 予防接種」 日本消費者連盟 「子どもの予防接種」 毛利 子来(岩波書店) 「予防接種なんでもブック」 予防接種研究会(薬業時報社) 「予防接種はどれを、どううけますか」ちいさい・おおきい・つよい・よわい(ジャパン・マシニスト) |