| 【子育てグッズ研究会】表紙 |
ジュニアシート 担当:京増純芽(きょうそうじゅんが)
子供も4〜5歳になると体も大きくなり、チャイルドシートは窮屈になってきます。チャイルドシートを卒業したら子供は何もしない状態で車に乗せてもよいのでしょうか。答えはNO! そこで「ジュニアシート」が登場します。
【ジュニアシートの必要性】 個人差はあるものの、10歳くらいまでの子供に大人用のシートベルトをそのまま使おうとすると特に3点式の場合、肩ベルトが首から顎の下に当たった状態になります。この状態で急ブレーキや衝突などの衝撃を受けた際には首吊り状態になり、大変危険です。 3〜4歳の、チャイルドシートからジュニアシートに切り替えたばかりの子供は、直接シートベルトを着用すると危険なだけでなく、外の景色が見えず退屈するのも事実です。安全性と子供を機嫌よく乗車させるためにもジュニアシートは必要です。 ジュニアシートそのもの及び拘束を嫌う子供には、「シートを着用しないとエンジンがかからない」と言ったり、お気に入りのテープやCDをかけるなどで着用を習慣化させましょう。3〜4歳にもなれば自分で決めた約束事は守るようになってきます。なかなか納得しない子供には、安全な場所でシートベルトを外した状態で10km/h以下の速度で不意に急ブレーキを踏み、前のめりの怖さを体感させるのも一つの方法です。 もしくは警察署で事故防止用の衝突時の様子を映したビデオなどの貸し出しをしているところもありますのでそれを見せることもできます。 親が子供の手本となるように親のシートベルト着用は後部座席でも必ず徹底すること。 父と母どちらの運転の時も、いかに近距離でも乗員全員がシートベルトを着用してから運転することを徹底しましょう。いくら安全運転を心掛けたり、近距離だからといっても「もらい事故」の可能性はあるわけです。6歳以下の子供の乗車時の交通事故被害はチャイルドシート及びジュニアシートを着用すれば致死率は1/8、重傷率は1/3との報告もあります。(警察庁'92〜'96年統計) 【切り替えの時期】 チャイルドシートからジュニアシートへの切り替えはいつ頃が適当なのでしょうか。 ・チャイルドシートが窮屈になってきた ・表示体重の上限に来た(もしくは来そう) ・座ったときの耳の位置が背もたれの上端に届きそう このような状態になってきたらジュニアシートへの切り替えを考えましょう。この時期になると下の子が出来るケースも多く、下の子はチャイルドシートに乗せても、上の子は何もしないで乗せてしまう人が大変多いですが、上の子への配慮も忘れないで下さい。 【ジュニアシートの種類】 大別すると次の4つのタイプがあります。だいたい8〜10歳まで使えます。 (1) 長椅子タイプ 座面を高くするための椅子と背もたれが一体化したタイプ。背もたれ部分が頭部を保護するので安心度もマル。背もたれと椅子が離れたり(タカタ(株)「ガーディアンダブルアップブースター」¥19,800/体重14〜27kg/8歳頃まで)、チャイルドシートと兼用(芦森工業(株)「アクルス」¥24,500/9〜36kg/11歳頃まで)になっているものもあって、比較的長時間使えて経済的。ただし、3点式シートベルト装備車にしか使えないので注意が必要。 (2)座面プラス腹部に安全保護パットがついたタイプ 背もたれはないものの、腹部にコの字型の安全保護パッドが体をしっかりガード。 シートベルトが体に直接当たらないので、子供にとっても圧迫感が少なく使いやすい。((株)トミー「はじめてトーマスジュニアカーシート」¥15,000/13.5〜27kg/8歳頃まで/在庫なくなり次第終了)2点式、3点式シートベルトいずれにも使用でき、コの字型のパットは左右どちらからも開けられ、年齢が上がったら外して使える。 (3) 座面のみのタイプ 座席の上に直接置くシート。子供の座面を高くして両側のカギ型のフックにシートベルトを掛けることで子供の首に肩ベルトが当たらないように調節して使うタイプ。(リーマン(株)「ジュニアスコープ」¥6,500/15〜36kg/10歳頃まで)ただ、状態をガードするものが何もないので、低年齢の子供や寝てしまった場合などには不安定。2点式、3点式シートベルトいずれにも使用できます。このタイプを見ると「座布団やクッションの上に座らせてシートベルトをすればよいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それでは滑りやすくシートベルトの位置も安定しないので、避けてほしいと思います。 (4) 背あてタイプ 両肩、両サイド、股下の5箇所でしっかり体を固定するベストタイプ。((株)日本育児「トラベルベスト」¥8,800/11.5〜18kg/4歳頃まで)シートは車のシートベルトを通して固定する。座面は上がらないので外の景色が見えにくい可能性があるが、肩と腰のベルトの長さが自在に調節でき、窮屈さはない。大人が乗るときや荷物を置くときもセットしたままで邪魔にならない。ポータブルで取り外しも楽なので友人の乗車、他人の車に乗る、タクシー、バス、飛行機に乗せるときにも使える。ただし、使用上限年齢が他のタイプより低いことに注意。2点式、3点式いずれにも使用できます。
【購入方法】 店頭、もしくは通販などで扱っています。店頭には在庫がある場合もありますが、カタログ取り寄せ、もしくは販売店によっては扱っていない場合もあるので、事前にメーカーまたは販売店に問い合わせるとよいと思います。ちなみに、先ほど紹介した商品の問い合わせ先は以下のとおりです。尚、価格はいずれも標準小売価格です。 (株)タカタ 0120−70−5441 芦森工業(株) 06−533−9250 マツダ、ダイハツ、三菱自動車、スバル等メーカー純正部品扱いのためディーラーでの取り扱い、取り寄せ商品とのこと。 (株)トミー 03−3693−1031(代) (株)リーマン 052−824−1811(代) (株)日本育児 06−251−7420 【使用の際の注意点】 いずれのタイプもシートベルトでの固定です。チャイルドシートと違い、子供でも取り外しが可能なので、使い始める際に勝手に取り外すと万一の場合ケガをしたり、最悪の場合死に至ることがあるのをしっかり教育しましょう。取り付け位置は後部座席が安全です。 【選び方】 基本的にチャイルドシートのチェックポイントと同じです。あくまでも子供が使うもの、よく相談して体にあったもの、使いやすいものを選びましょう。
「赤ちゃん(子供)が乗っています」というステッカーを貼った車が街中を颯爽と走っています。でも子供はチャイルドシートやジュニアシートをしていない・・・。 そんな車はそのようなステッカーを貼る資格があるのでしょうか? 「子供の安全」を守るためには何が一番大切なのか、これからも皆さんと一緒に考えていきたいと思います。 |