【子育てグッズ研究会】表紙



今月のテーマ
■チャイルドシートは子供の指定席
担当 京増 純芽

 チャイルドシートの着用義務化が来年(2000年)4月1日に迫っています。では、現実はいかがなものでしょうか?日頃目につく事例とともに、子供の車へ乗せ方をもう一度考えてみたいと思います。
 世論の高まりや、売り場の賑わいの一方で、実際のチャイルドシートの着用率は週末の大型スーパーの駐車場、一般道などを見ていると、まだまだ…という感じです。
平日よりも週末の方が着用率が低いと思われる理由は、主に2点考えられます。

 一つめとして、平日は母子で車で外出の際、運転を邪魔されないためにも着用するが、週末、お父さんが運転する際には、甘えが出たり、夫婦で認識のズレがあって…という理由です。

  二つめは、祖父母や親戚、友人と一緒に乗車、というケースが増え、一台で移動するにはチャイルドシートを外さないと乗れない、もしくは祖父母が抱っこをしたがるから、といったことがあげられます。

 着用率もさることながら、チャイルドシートを正しく使用していない例が多くみられます。

 最初に「非常に危険な例」、次に「よくある光景の例」を取り上げ、望ましい乗せ方について申しげたいと思います。

  


  


(1) 非常に危険な例
a.運転席の父の運転する膝の上に、2〜3歳の男の子が乗っていて、2人でハンドルを握りながら運転。

b.母が運転、赤ちゃんをおんぶひもでおぶったまま。

c.子どもがサンルーフから頭を出す。

d.ワゴン車の後部荷台で2〜3人の子どもがはしゃいでいる。

e.ワンボックスカーで自由自在に移動。    

以上、チャイルドシート不使用 

(2) よくある光景の例 
a.大人5人乗りの車に大人2人+子供4人などの乗車。

b.子どもを助手席に乗せる。シートベルトもせずに乗車〜大人のシートベルトをする〜チャイルドシートの状態で、までさまざま。

c.子どもを後部座席に乗せてはいるが、チャイルドシートはなし。 

d.父が運転、母子は後ろに乗る。子どもがチャイルドシートに乗っていれば合格だが、チャイルドシートの横で母に抱っこの光景。 
 

(3) 正しい乗せ方とは?
1. チャイルドシートは子どもの指定席
  (1)、(2)-a、cではまず、チャイルドシートに子どもを乗せるという原則を大人がもれなく実行することです。

 今まで着用していなかったならば、親も反省の言葉を子どもに伝えつつ、「あなた(子ども)の安全のために必要だから」と理由を子どもに説明しましょう。納得いかない場合には、「○○ちゃんが チャイルドシートに乗らないとエンジンがかからない。お出かけしない。」とやや強く言ってみます。さもなければ、子どもをシートベルトもしくはチャイルドシートに乗せずに後部座席に座らせ、安全な場所10km/h以下の速度から不意にブレーキを踏んで、体が前にのめる体験をさせると子どもなりに受け止めてくれると思います。

「おまわりさんに叱られるから」「法律で決められたから」では子どもにわかってもらいにくいです。

(2)-cでは、子どもは前席の父母と話をするうちについ、運転席と助手席の間の空間に身を乗り出してきます。この状態で事故に遭うと子どもは外に放り出される可能性もありますので大変危険です。 

2.正しく使ってこそ安全
 チャイルドシートはシートベルトで固定し、チャイルドシート内の肩ベルトで子どもの体を留めてはじめて安全を守ることができるもの。
  (1)-fのような使用法ではカープやブレーキの際、揺らいだり、チャイルドシートの重さが子供の背中に加わって前に倒れるので、かえって危険です。取扱説明書を見ながら正しく装着し、子どもを乗せましょう。

3.子どもの数だけチャイルドシート 
  (2)-aも来年4月1日からは6歳未満の子どもならば使用義務の対象になります。人数分のチャイルドシートがない場合は、お互いの安全のため、乗せるのを断る勇気を持ちましょう。大人のシートベルトを子どもの首に当たらないようにする“シートベルトパッド”で代用は減点の対象に。

  チャイルドシートを せず、2人以上の子どもを後部座席に乗せると、ウィンドーボタン、ロックボタンをいたずらしがちです。チャイルドシートに乗せ、チャイルドロックのある車なら、かけてしまうのが賢明です。

4.助手席は特等席? 
  (2)-bは本当に多い例。後部座席に比べ、助手席は視野もシートも広いため、子どもは乗りたがります。
  しかし、万一、衝突の際、フロントガラスを突き破って放り出される可能性を考えれば大変危険です。ボタン類、レバーにも手が届きやすい点も運転者にとって危険です。助手席は大人の席と徹底させるた め、お父さんが運転の際、お母さんは助手席に乗るべきです。

  1人目のとき(2)-d、下の子が生まれると上の子が助手席、後部座席に母と赤ちゃん(下の子)というケースもよく見うけられます。ぐずると困る、様子がわからない、かわいそうだからと後部座席に座るお母さんの多くは言いますが、乗車前に空腹、おむつ、暑さ等赤ちゃんのぐずりの原因を減らすことやフロントミラーや日除けら挟んで後部座席の様子がわかるミラーを利用すれば、お母さんが助手席でも大抵大丈夫です。

  あとは子供とチャイルドシートを信頼し、こまめに休憩をとることで対応していただきたいと思います。
 
 

以上、一番重要なのは子どもは後部座席に正しく装着されたチャイルドシートに必ず乗せることです。

  近場の外出でチャイルドシートを使わないケースが報告されますが、あくまで大人の都合。面倒でも車に乗る時は100%チャイルドシートを使うよう心がければ子どももそれが習慣として身についていきます。

 「子どもが嫌がるから」の原因を作っているのは、チャイルドシートを常に使わない大人の態度なのです。今からでも正しい習慣をつけていきましょう。子どもを交通事故から守るのは親なのですから。 


 

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