【子育てグッズ研究会】表紙

夢のひととき 『夢のひととき』 担当:高橋俊乃


 皆さん、子育てがんばっていますか?そして、子育てを楽しんでいますか? わたしは今、子育て11年目に突入。10歳の長女、8歳の長男、6歳の次男を相手にして います。ここまで来ると、敵のくせや性格、その行動パターンもだいぶん分かってき たけれど、まだまだ奮闘中。確かに、あの頃(そう、身も心もそのエネルギーのほと んどを彼らのために使っていた乳幼児の頃)と比べると、随分と楽になってきたとい うものの、子供のことで悩み、考え、声をからし、体を動かし、彼らのために多大な るエネルギーを費やしているのです。

 今から思えば子供が2歳くらいまでは、毎日夢の中にいたような気もします。子 供の生活のリズムで一日が過ぎて行きます。外遊びができるようになると、判で押し たように10時には公園へ。熱が出るか、雨でも降らない限り、毎日のように通ったも のです。同じくらいの年の子を持つお母さんたちと長い時を過ごし(ひょっとすると、 一日のうちで起きて夫と過ごすより長いくらいの)まるでパートの仕事でもしている ような・・・。べったりではないけれど、常に子供のそばにいる生活で、毎日最低限 の家事をこなし、何をするでもなしにただ一日が過ぎていく。周囲では、皆それぞれ の仕事を、社会も刻一刻変化して行っているのに、そんな世界から隔離されてわたし と娘だけの世界の中を生きていた、そんな気さえします。

夢のひととき そういえば、「今が一番いいのよ。」と近所の子育てを終えたおばさまたちによく 言われたものです。その時は「こんなに手がかかり、言ってもわからないし、まとまっ た睡眠時間も取れないし、もちろん自分の時間なんてあったものじゃない。まあ、子 供はかわいいけれど、もう少し、日本語が理解できる人種になってからのほうがよっ ぽどいいや。」と思っていたものです。でも、今になって思うと、ある部分において は当たっているかもしれません。好むと好まざるにかかわらず、子供のために、自分 以外の誰かのために夢中になる。ならなければやって行けない。そんな時って、人生 の中にそうあるものでもないでしょう。そして、その一日一日が「こんなことができ るようになった。あんなこともできるようになった。」と喜びにつながっていくので す。至福の時とも言えるのでしょうか。もちろん、そんな日ばかりではないし、“あ の頃”から遠く離れてしまった今だから言えるのかもしれませんね。

 わたしがそんなふうに夢の世界で漂うことができたのは、周囲の人達に恵まれてい たからだと思います。いろいろ大変なこともあったけれど、誰ひとり知り合いもなく、 新しい土地で何とか子育てをやってこれたのも、いろいろな人との出会い、ふれあい だったような気がします。少し離れた公園でできた友人、近くにできた知り合い、お 店屋さんのおじさんやおばさん、通りすがりに声をかけてくれる年配の方。さまざま な人に支えられながら過ごして来たような気がします。人それぞれ条件は違うけれど、 あなたのまわりにも、ささやか ながら、何らかの形でサポートしてくれる人や場所はいるはず、あるはず。どこかで 誰かが、あなたと子供のことを気にかけ、見ていてくれる。そう思えるだけで、少し 気が楽になりませんか?

 そして、子供のことで、自分自身のことで悩んでいるのはあなただけではない。悩 みの形はそれぞれ違っても、みんなどこかで悩み苦しみ、そして、ちっぽけなことで 喜んでいるんだということも忘れずにいてくださいね。
 

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